砂糖依存からの脱却、こうしてお菓子やめました

暮らし

砂糖依存のデメリットと脱砂糖依存のメリットを知ることから

なんのために、砂糖依存を断つのか。

どんなことでもそうですが、取り組んだ結果どんな良いことがあるのかを知っておくのとそうでないのとでは、やる気がまったく違います

特にメリットを知ると「それならちょっと頑張ってみよう!」とモチベーションアップにつながるはずです。

途中でくじけそうになったときも、「あんないいことがあるからもう少しやってみよう」と思えるでしょう。

 

砂糖依存の仕組みと恐ろしさ

糖の中でも、精製された白い砂糖は摂取すると血糖値が急上昇します。

それを下げるために大量のインスリンが分泌されることで血糖値が急激に下がりますが、今度はそれを低血糖状態と脳は判断して、さらに糖を摂るように命令します。

この繰り返しにより、お腹は空いていないのにもっと甘いものが食べたい!!と欲してしまうのです。

また、砂糖は摂取することで脳内のご褒美ドーパミンと脳内の麻薬エンドルフィンを分泌し、強い快感を与えます

甘いものを食べることで幸せや癒しを感じるのはこのためです。

 

日常的に砂糖を摂りすぎることの主な3つのデメリット

1.太る

食べたらそのエネルギー分を消費しなければ、体内に脂肪として蓄積されます。

これは嫌です。

わたしも以前は意思が弱いから食べ過ぎて太ってしまうと思っていましたが、実は違います。

砂糖依存状態の場合は、普通の意思の力ではどうにもできません。

だって脳が「もっと食べろー!」と命令しているのですから。

依存状態からちょっと抜けたなと思ったとき、甘いものが欲しい!食べたい!という欲求が明らかに減りました。

まずは脳を通常状態に戻しましょう。

 

2.老化(糖化)

血液中に余計な糖があると、体内のたんぱく質・脂質とくっついてAGEs(糖化最終生成物)という物質がつくられます。

これを糖化といい、AGEsは全身の老化を進行させるのです。

  • 肌 → しわ・しみ・たるみ
  • 髪 → ツヤやコシがなくなる、抜け毛・薄毛
  • 骨 → 骨粗しょう症、骨関節症
  • 血管 → 動脈硬化
  • 脳 → アルツハイマー
  • 目 → 白内障

 

3.気分が不安定

糖の摂り過ぎによって血糖値が上下すると、気分も上下します。

特に血糖値が下がったときに、イライラしたり気分が落ち込みやすくなります。

この状態が続くと、脳の炎症を引き起こしやすくなり、うつ病の発症率も高くなることが分かっているそうです。

 

脱砂糖依存で感じた主な4つのメリット

良いこと

1.やせた

食事はしっかりとった上で、過剰に摂り過ぎていた砂糖を控えるので、健康的に痩せることができました。

食べ過ぎてしまう原因は砂糖の依存性によるものが大きいです。

そこを乗り越えれば、ダイエットの大きな障害がなくなるので、スムーズにダイエットが進み、今までとの違いに驚くはずです。

 

2.肌の調子が良くなった

わたしが特に感じたのはニキビです。

しょっちゅうできていたニキビが、砂糖の過剰摂取をやめてからピタッとできなくなりました。

ニキビの原因はいろいろありますが、血糖値が上昇しやすい食事により悪化するとの研究が報告されています。

 

3.おだやかな気分で過ごせるようになった

以前はちょっとしたことでイラっとすることが多かったですが、砂糖の過剰摂取をやめてからは、気分のムラがなくなったように思います。

糖質の摂り過ぎは、ビタミンB群を消費します。ビタミンB群は脳の神経伝達物質と深く関わっていて、心の安定ビタミンとも言われています。心の安定ビタミンが不足することで、心のバランスが不安定になってしまうのです。

 

4.昼間の眠気がなくなった

以前は、昼食後の仕事中にすさまじい眠気と戦っていたのですが、それがほぼなくなりました。

過剰な糖質は脳内のドーパミンの分泌を低下させて、眠気や体のだるさを感じさせるそうです。

 

脱砂糖依存のための自分ルール

一生やめると意気込みすぎず、とりあえず2週間やめてみる

いきなり「お菓子は一生食べないぞ!」と始めるのはおすすめしません。

特に砂糖依存になってしまっている人は、すぐに砂糖の誘惑に負けてしまうでしょう。

まずは、「とりあえずこの2週間はやめてみよう!」の心構えでスタートしましょう。

途中でお菓子が食べたいと思ったときでも、あと何日間だから頑張ろうと思えるのは強いです。

ゴールが見えないマラソンを走るのは、普通の忍耐力では耐えきれないからです。

2週間砂糖を経ったあなたは、絶対にスタート時とは砂糖に対する欲求が違うはずです。

わたしも自分ではっきりその違いがわかりました。

「お菓子がなければ幸せじゃない!食べたい!」

と常に思っていたのに、2週間経ったころには、

「まぁ無くても別にいいかな...」ぐらいの余裕ができていたのです。

わたしはやっぱり砂糖依存症だったんだと実感しました。

 

では、脱砂糖依存するには具体的にどうしていけばよいのでしょうか。

自分ルール

まわりにお菓子がない環境をつくる

まわりにお菓子がない環境をつくるには、一人暮らしが最強です。

同居人がいる場合は協力が必要です。

お菓子類は扉のある棚などにしまってもらい、その扉を自分は絶対に開けない!と誓います。

これはけっこう自分の忍耐力が必要なので、難易度は高めです。

 

お菓子を買わない

お店ではお菓子コーナーを通らないようにします。

コンビニはお菓子を目に入れないことが難しく誘惑も多いので、買い物するならスーパーがおすすめです。

お菓子コーナーを避けて、自分の必要なものだけを目指して店内を移動しましょう。

 

もらったものはOK

人にもらったものは美味しく感謝して食べます。

ただし大量にもらわないようにしましょう。

他の人へおすそ分けするなどして、1人分を手元に残します

たまに食べる甘いものって本当に美味しくて、幸せです。

そのとき美味しかったからといって食べ続けると、日常になってしまい、たまに食べるときの感動には遠く及びません。

たまに食べるからこそ食べたときの幸福度が高いということを意識してみましょう。

 

脱砂糖依存のためにたいせつなこと

砂糖依存中は、いつも甘いもの食べたい!あのお菓子食べたい!と自分の思いに振り回されていました。

これを脱するためには、自分の欲求を客観的に見ることがたいせつです。

「あのお菓子食べたい!」と思ったときに客観的に自分を見ます。

「あ、今わたしの脳はお菓子を欲しているなぁ。でもさっきごはん食べたばかりで砂糖依存の欲だから、必要ないなぁ。」と冷静にその欲を見極めます。

まやかしの食欲の場合は、温かい飲み物(無糖のお茶や、ブラックコーヒーなど)を飲むとけっこう落ち着きます。

仕事や読書など、他に集中できる作業をすることで忘れてしまうという手もあります。

もし、食事から少し時間が空いていて本当に空腹だと思ったら、バナナやサツマイモなどの血糖値が緩やかに上昇する、低GIの糖質を補給しましょう。

本当の空腹を我慢しすぎると、次の食事で食べ過ぎてしまったり、血糖値の急上昇につながる可能性があるので、そこは注意しましょう。

慣れてくると自分のことが分かるようになって、自分で自分をコントロールしている実感を得られるはずです。

 

砂糖依存を脱するために必要なのは、意思の力ではなく、工夫です

ひとによって環境はいろいろと違うと思いますが、どうすれば自分の環境から砂糖の誘惑を遠ざけることができるのかを考えて、工夫していきましょう。

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